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水口会長の寄稿文
徳島県製薬協会創立60周年に寄せて
徳島県病院薬剤師会会長(現徳島県薬剤師会会長) 水口和生
このたび、徳島県製薬協会が創立60周年を迎えられましたことを心からお喜び申し上げます。徳島県病院薬剤師会を代表して一言ご祝辞を述べさせて頂きます。 実は私も今年還暦を迎えました。私が生まれた年に製薬協会も産声をあげたことに医薬品を扱う者として何かの縁を感じます。とは言いましても、私が貴会の方々と親しくして頂いたのは徳島県病院薬剤師会会長に就任してからのですので、大塚芳満会長の時代からの認識しかございません。そこでこの機会に改めて徳島県薬業史を読ませて頂きました。 設立当時の昭和24年5月は終戦間もなく、社会が混沌からようやく新しい時代に向かって歩み始めた頃だと思います。このような時に県内の医薬品製造業者が品位向上、生産の増強ならびに企業の発展を図ることを目的として会を創立されたことは大変な先見性があったことであり、先人の方たちに心から敬意を表します。活動内容を見ましても、設立当初は医薬品原料などの配給割り当ての陳情、徳島県製薬史の編纂、徳島県立製薬指導所の設置運動、国内外の製薬工場の視察、月例研究会の開催など全てが現在の徳島県の製薬企業活動につながっていると思います。 さて、最近の医療を取り巻く環境には誠に厳しいものがあります。国の医療行政もさることながら、国民の健康意識の高まりを背景に医薬品の有効性や安全性に対する関心はとみに強くなっています。一方で、悪性腫瘍を代表とする多くの疾病により高い効果を持つ新薬の開発とより安価な医薬品の提供が、社会的に強く要請されています。 この様な時期にあたって、貴会の果たす役割は今後ますます重要であり、その活動が大きく期待されます。 最後に、徳島県製薬協会創立60周年を一つの節目として、貴会がますます発展されるとともに会員各企業が大きく飛躍されることを祈念し、お祝いの言葉とさせて頂きます。